「これ、捨てるのはもったいないかな…」
そんな経験、一度はありませんか?
クローゼットの奥に眠っている古い靴、引き出しに入れっぱなしの試供品、もう使っていないガジェット…。処分しようとしたその瞬間、ふと湧いてくる「誰か使ってくれないかな?」という気持ち。
実は、あなたが“もう不要”と思っているものにも、思わぬ需要があるかもしれません。
最近では、フリマアプリを通して不用品を売ったり譲ったりする動きが活発化しており、捨てる前にワンクッション入れるだけで、“ゴミ”が“誰かの宝物”に生まれ変わることも。
例えば、壊れた家電がパーツ目的で売れるとか、使いかけの化粧品が試したい人に需要があるとか…。ちょっと信じられないけれど、実際にそんな取引が日常的に行われています。
この記事では、私が実際に不用品を出品・販売して学んだ経験から、
「なぜ不用品に価値があるのか」、
「どんなものが売れたのか」、
「トラブルにならないための出品のコツ」などを、具体例とともに紹介していきます。
捨てようとしていたそのモノ、もしかするとお小遣いになるかもしれませんよ。
そしてなにより、ちょっとした行動が環境や他人の役にも立つ——そんな話を、これからお届けします。
不用品でも需要がある理由
「いらない」は人によって違う
家の中で「これもう使わないな…」と思ったもの、それ実は誰かにとっては宝物かもしれません。
自分にとっては不用品でも、欲しい人にとっては価値ある品物になる——これはフリマアプリで不用品を出して初めて実感する事実です。
リユースへの関心が急増中
最近では環境問題や節約志向の高まりから、再利用できるものに目を向ける人が増えています。
傷や使用感があっても、「修理して使いたい」「材料として使いたい」というニーズは意外と多いんです。
レアアイテム・限定品が高値に
昔買ったアニメグッズ、すでに廃盤の家電パーツ、懐かしの雑誌…。
このような“もう手に入らないモノ”は、驚くような価格で売れることも!
捨てる前に一度、出品してみる価値は十分にありますよ。
実際に出品してみた商品の例
意外と売れる!日用品やサンプル
使いかけの化粧品や試供品のサンプルが売れるなんて、最初は信じられませんでした。でも、「試してみたいけど、いきなり現品を買うのは不安」というニーズにマッチしていたようです。未使用のフェイスマスクや試供品セットは意外と人気でした。
古い家電やジャンク品にも価値が
壊れたイヤホンや電源が入らないゲーム機など、処分しようとしていた家電も「ジャンク品」として出品すると買い手が現れることもあります。修理目的や部品取りとしてのニーズがあるので、動作しなくてもあきらめずに試してみましょう。
「これも売れるの?」と思った雑貨たち
昔使っていたキャラクターグッズやノベルティアイテムも、コレクターにとってはお宝。価値が分かる人に届けば、予想外の金額で売れることも。不用品の中にも、思わぬお宝が眠っているかもしれません。
出品時のポイントと注意点
フリマアプリで不用品を出品する際、ただ写真を撮って載せるだけでは思ったように売れないことも。「信頼される売り手」になることが成約率を上げる大きなカギとなります。商品写真、説明文、カテゴリー設定など、些細なポイントが大きな差を生みます。ここでは、出品時に押さえておきたいポイントと注意すべき点をご紹介します。
商品状態は正直に、丁寧に書こう
商品の傷や汚れは隠さず記述。「写真で見えない部分も説明でカバー」することで、購入者に安心感を与えられます。誠実さが評価にもつながります。
タイトルと説明文は検索対策がカギ
「商品の正式名称+特徴的なキーワード」を入れることで、検索結果にヒットしやすくなります。例:「無印良品 収納ケース ワイドサイズ 白」。
トラブルを未然に防ぐために
中古品は見た目や使用感に差があるので、「ノークレーム・ノーリターン」など取引ポリシーを明記しておくと、後のトラブル回避に役立ちます。
カテゴリーを間違えない
商品にマッチしたカテゴリー選定は検索性・売れ行きに直結します。見落としがちなポイントなので特に注意を払いましょう。
上記のポイントを押さえるだけで、購入者とのやりとりもスムーズになり、トラブルの少ない快適なフリマ体験が可能になります。
売れる可能性を上げる工夫
フリマアプリで出品しても、なかなか売れない……そんな悩み、ありませんか?実は少しの工夫で、売れる確率はグッと上がります。ここでは、見た目や言葉選び、タイミングなど、ちょっとした改善でお得に売れる方法をご紹介します。
写真は「明るく・清潔感」を意識
汚れた部屋や暗い場所で撮った写真は印象が悪く、商品価値を下げてしまいます。自然光の下で明るく撮ることが売れる第一歩。背景はシンプルにし、商品が際立つよう工夫しましょう。
説明文には検索されやすいキーワードを
商品名やブランド名に加え、「使用期間」「用途」なども添えると検索で引っかかりやすくなります。たとえば「無印良品 収納ボックス キッチン用」など、使う場面を連想させる文言がコツです。
出品のタイミングを見計らう
出品する時間帯にも工夫を。土日の午前中や夜のゴールデンタイム(19時〜22時)を狙うと閲覧数が伸びやすいため、購入につながりやすくなります。ちょっとのタイミングも、売れるかどうかの分かれ道です。
送料と手数料の計算に要注意
メルカリなどのフリマアプリでは、送料と手数料の把握が利益を左右する重要なポイントです。思ったより商品が売れても、「なんだ、ほとんど残らない…」なんてがっかりしたくはないですよね。出品前にかかるコストを正確に見積もることで、損をしない売買が可能になります。
送料は配送方法ごとに異なる
発送方法によって送料が大きく異なります。たとえば、らくらくメルカリ便やクリックポストなど、サイズごとに料金が決まっているものをうまく活用するとコストを抑えられます。商品サイズや重さに合った発送方法の選定がカギとなります。
手数料10%を忘れずに計算
メルカリでは販売価格の10%が手数料として引かれます。たとえば1000円で売れた場合、実際の売上は900円になります。手数料+送料を差し引いた“実質利益”をしっかり把握して価格を決めることが大切です。
計算が不安な人は、事前にメルカリの出品画面でシミュレーションしてみるのもおすすめですよ。
環境問題への貢献やお得な面も
ごみを減らして地球にやさしく
不用品をフリマアプリで手放すことは、廃棄物を減らし、環境負荷を軽減する大きな一歩になります。まだ使える物をゴミにせず、必要とする誰かの元へ循環させることで、焼却によるCO2排出削減にもつながるんです。
お財布にも嬉しいエコ習慣
処分にお金のかかる粗大ごみも、フリマアプリに出せば逆にお金になったり、送料分だけで引き取ってもらえたりすることも。実はリユースは「家計にやさしい」選択でもあります。
モノの価値を見直せる感覚
誰かに使ってもらえるという実感は、ただ捨てるのとは違った喜びにつながります。「不要な物にも価値がある」という気づきが、ミニマムでサステナブルな暮らしの第一歩になるかもしれません。
実際にやってわかった感想とまとめ
不用品でも「商品」になる驚き
実際にメルカリで不用品を出品してみてまず驚いたのが、「こんなものが売れるの!?」という体験です。空き瓶や古い雑誌、ボタンひとつでも買い手がつくことがあり、「人によって価値は本当に違うんだな」と実感しました。
小さな利益でも満足感は大きい
売上自体は数百円から数千円と大きくありませんが、「誰かの手に渡って役立っている」という達成感があります。不要になった物が、誰かの役に立つことは想像以上に気分がいいですね。
続けたくなる理由
面倒そうに思えた出品作業も、慣れてしまえば意外と簡単。部屋もスッキリし、お小遣いにもなるので、今では「捨てる前に出品」が習慣になりつつあります。「どうせ売れない」と思わず、一度チャレンジしてみることをおすすめします。